事務所の取り組み

栃木高校生・教員 那須雪崩事故の遺族側弁護士として全面協力

 当事務所の原田敬三弁護士が、昨年3月より、那須雪崩事故の遺族側弁護士として全面協力することになりました。

NHK宇都宮放送局「とちぎ640」より

 那須雪崩事故は、事故発生当時ニュースでも大きく報道されていましたので、ご存じの方も多いと思います。2017年3月27日、栃木県立大田原高等学校の他、栃木県内の7つの高校の生徒、教員らが合同で春山登山の「講習会」に参加したさなかに事故は生じました。
 雪中歩行の訓練開始から約30分後に雪崩が発生、雪崩の直撃を受けた生徒、教員合計8名が死亡、重軽傷者40名を出した事故で、学校管理下では最大級の事故です。

とちぎテレビより

 事故の真相解明と再発防止を願う遺族の方々が2019年1月8日、那須雪崩事故の徹底捜査を求め、宇都宮地方検察庁に申し入れを行い、弁護団もこれに同行しました。
 申し入れでは、引率教諭のうち主導的な役割があった3人に加え、事故が起きた講習会を実施した県高校体育連盟登山専門部の部長だった元校長を含めた4人の厳重処罰を要請。

上/とちぎテレビより
下/那須雪崩事故遺族・被害者の会
ホームページより

 遺族の方々の訴えは「安全確認もなく漫然と部活動を実施し、生徒の生命を危険に晒す行為は罪であると捜査を通じて明言してほしい」というものです。

 教育現場での事故やいじめ問題などに取り組む弁護士として、この痛ましい事故を教訓として、全国の部活動で生徒の安全確認が徹底されるよう突破口にしていきたいと考えていますので、ご注目、ご支援のほどどうぞよろしくお願いいたします。